お仕事。

美穂

2014年07月07日 00:33


花のお仕事に就いて…17年かいな…


辞められないんだなー、この仕事。


素敵なお仕事だしね!

なんて綺麗なことだけじゃないけどね…


そりゃ今まで…いろんなお客さんいはるからね。


ママのお誕生日でお花配達に行ったら…
『花なんていらんのに!飲みに来てほしいわ‼︎』

なんて…方、実際結構多いです…


集金に行けば、店閉店…もあるし。

今日なんて夜の10時に集金に来て!
って言われて行きましたっ!


はい…留守‼︎


まぁー、ホンマ…
驚くこともあるけどねー。


けど…辞められないのが…


お花を贈った方も贈られた方もが喜んで頂けたってことを聞かせてもらった時。


結婚式で式後に喜んで報告してくれた時。

お葬式で落ち着いてから報告してくれた時。



嬉しいときも悲しいときも…お花を通してお手伝いができたことに喜びを感じるのです…


なかなかないお仕事ですよねー。


実際は重労働で大変だけど…喜んで感謝伝えてもらえるお仕事なんでやり甲斐もあるんだなぁ。



先日…佐賀県のバラ園さんから連絡をもらい…

配達を依頼されました。

佐賀の方が滋賀の大津の方の退職のお祝いに真っ赤なバラ『アマダ』の贈り物です。


これ聞くだけで…
妄想癖のある花屋の私は
どんな人が贈るの?
どんな人がもらうの?
どんなラッピングが喜んでもらえるの?
なんて想像します。


どんな花束にしようか…なんて考えると楽しくなります。


バラ園さんが丹精込めて作ってくれたバラを最後は私の手で仕上げます。


贈る側も贈られる側にもドラマがあります。

もちろん作り手側にも。


そんなそれぞれのドラマを大切していくことが『花贈り』の意味かな…と日々思うのです。

1日にブーケもお誕生日のアレンジもプロポーズの花束も…10個でも100個でも…それぞれの一個一個のドラマを大切に『花贈り』のお手伝いがしたいのです。


ただの流れ作業的な仕事だけは花屋はしてほしくない!と強く思うのです。


たまーに…
花◯ュー◯ットでお花を贈られた方が怒りながらお花を持ってきはります。

『これ、いくらのやと思う?もらったんやけど…あんまりやし、山本さんとこ持って行って聞いてみよーと思って!』

と。

確かに
あんまりです。


贈った方も贈られた方も…お花の生産者さんのドラマも全て最後の花屋の手で潰れてしまうのです。

これ本当に残念で…


遠くにいる人に会いに行けないからお花を贈ってるのに。


遠くにいるから確認できない…ということか?

と思ってしまいます。


贈る方と同じように…もらった方のお花受け取る時の笑顔が見たいのです。

だから…

辞められない…私。


写真は先日の佐賀県の島バラ園さんの『アマダ』
この時期にこれだけの大きなバラはお見事です。

いい生産者さんに出会えて感謝です。


これからも素敵なお花揃えてドラマのお手伝いさせてもらえるようお仕事に誇りもって頑張ってまいります…


ではでは…









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