イライラ
子どもが学校から持って帰ってきたプリントに保護者向け情報誌がありました。
とてもいいお話だったので、勝手に拝借。
ある日のこと
先日、こんな事がありました。
その日は、仕事で帰りが遅くなり、早く家に着きたいと思って車を運転していました。そんなときに限って信号に何度も引っ掛かり、そのうえ、前を走る車がゆっくりで、私は思わず、
『何で、もっと速く走れないの。ますます帰りが遅くなってしまうじゃないの。』と、一人でブツブツと文句を言いながら運転していました。
どうにか帰宅し、子どもと夕食をすませてリビングで仕事をしていると、子どもがピアノの練習を始めました。
『今のところ、音が違っているわよ。』
子どもが弾き間違えたので、私は注意しました。
『また違うわよ。もう一度弾き直しなさい。』
子どもが同じところでまた間違えたので、再度注意しました。
しかし、何度注意しても、子どもは同じところで弾き間違えます。私はとうとうがまんしきれず、子どものそばに行き、
『何度注意したらわかるの。いつも同じところばかり間違えて。ちゃんと言ったとおりに弾きなさい。』
と声を荒げて言ってしまいました。
すると、子どもは泣きながら、
『私だって間違えたくって間違えてるんじゃない。でも、何度やっても同じところがうまくできないの。そこまで怒らなくってもいいじゃない。』と悔しそうに訴えます。
私は『やってしまった。』と思いました。
日頃から、子どもの気持ちに寄り添うようにしなければと思ってはいるのですが、自分の仕事の忙しさから、努力している子どもの姿が見えず、イライラを子どもにぶつけてしまいました。そういえば、帰りの車中でも、ゆっくり走る他の車や信号に責任を押しつけ、勝手にイライラしている自分がありました。
自分の心に余裕がないときほど、感情にまかせて攻撃的になったり、子どもの姿が見えなくなったりします。けれども、自分の心に余裕があれば、ピアノを弾き間違えて悔しがっている子どもの姿やうまく弾こうと努力している様子が、仕事をしながらでも見えたはずですし、見ようとしたはずです。
『うまく弾けなくて困っていたのね。一方的に怒ってごめんね。指の運び方を見るから、もう一度練習してみようか。』と子どもに謝りながら、一緒にピアノの練習を続けることにしました。
それから何度も練習を繰り返し、ついに、『やったよ!うまく弾けたよ。』と喜ぶ子どもの笑顔を見て、『やったね、よかったね。』と、私も一緒にほほえんでいました。
人間だから時にはイライラすることもありますが、そういう自分に気づけるよう、そして、ていねいに子どもの気持ちに寄り添いながら歩んでいきたいと思います。
教育しが No.29より
どんな素晴らしいお母さんでも一度はこんな思いがあるはず。
人間なんだもん。
心に余裕(^-^)
焦らずゆっくり。
イライラしているあなた(*・・)σ
心に余裕を…